こんにちは!ひろとです。
近年、よく耳にするようになったのが、「リスキリング(学び直し)」です。
リスキリングとは、新たなスキルや知識を習得し、仕事や役割の変化に対応する学び直しを指します。
これまでは未経験分野への転職ハードルが高く、「この業界・業種しか無理」と思われていました。
しかし、リスキリングが普及したことで、未経験への挑戦がより現実的になってきています。
また、転職だけでなく、社内評価アップや給与増にもつながるメリットがあります。
この記事では、リスキリングの方法と国の支援制度を中心に解説します。
リスキリングの主な方法は2つ
①独学
市販の書籍や無料の学習サイト、YouTube・Udemyなどを活用して勉強することです。
この方法はコスト面が安く済みます。
テキストと問題集を数冊購入するだけで済むので、学習する内容にもよりますが、資格の勉強なら数万円程度あれば足りるのではないかと思っています。
メリット
費用を抑えられる
市販の書籍や無料の学習サイト、YouTube・Udemyなどを活用すれば、数千円〜数万円以上で始められるため、金銭的な負担が少なく済みます。
また、企業によっては制度で資格取得や自己学習の教材費を補助してくれるところもあります。
自分のペースで学習できる
隙間時間や休日を利用して、自分のライフスタイルに合わせて学べるのが大きな魅力です。
忙しい社会人でも無理なく継続できます。
学びたい分野を自由に選べる
教材の選択肢が豊富なので、自分の目的や興味に応じてカリキュラムをカスタマイズできます。
例えば、プログラミングを学ぶならPythonやJavaScriptなど、必要な分野を重点的に学べます。
デメリット
継続するには強い意志が必要
独学は誰にも管理されない分、モチベーションの維持が難しく、途中で挫折しやすい傾向があります。
「今日は疲れたから明日にしよう」が積み重なると、なかなか進みません。
過去に学習のやる気スイッチを入れる方法を記事にまとめていますので、よければ参考にしてみてください。
学んだ知識が断片的になりやすい
インターネットの情報は便利ですが、体系的にまとまっていないことも多く、何をどこまで学べば良いか分からなくなることがあります。実務に直結するスキルが身につきづらい面もあります。
実践経験や質問対応が得にくい
分からないことをす部に質問できる相手がいないため、学習に詰まったときに解決まで時間がかかることも。Udemyのような動画型の教材ですと講師にコメントで質問をすることも可能です。
実践的なノウハウや現場感覚に触れる機会も乏しいのが実情です。
ちなみに・・・
私は半年の独学で簿記2級を取得しました。
しかし、独学故に実務への還元はあまりできず、資格ホルダーになってしまった経験があります。
②有料スクール・サービス
オンラインスクールなど、リスキリングを目的とした有料サービスを利用する方法です。
資格取得や未経験業界への転職、ジョブローテーションなど、特定の目的を実現するために必要なスキルを最短で習得するためのカリキュラムが揃っています。
メリット
短期間で実践的なスキルを習得できる
スクールでは、業界経験のある講師から直接学べる場合も多く、実務に直結するカリキュラムが組まれていることが一般的です。
仕事にすぐ行かせるスキルが身につきやすいです。
学習の進捗を管理してもらえる
定期的な課題提出や面談などがあるため、学習のペースを維持しやすく、モチベーションを保ちやすいです。
独学に比べて「続けられる仕組み」があるのが強みです。
転職サポートやコミュニティがある場合も
転職支援サービスがついていたり、受講生同士で励まし合えるコミュニティがある場合もあります。
一人で頑張るのが難しい方には大きな助けになります。
デメリット
費用が高額になるケースが多い
数十万円から、場合によっては100万円を超える講座もあります。
高額な初期投資が必要となるため、支払いに対する覚悟が必要です。
カリキュラムに縛られる場合がある
決まったスケジュールで進行する講座が多く、自由な時間配分がしにくいこともあります。
自分の生活リズムに合わないと、途中で受講が負担になることもあります。
講師の質にばらつきがあることも
必ずしも全ての講師が高いスキルや教える能力をもているとは限りません。
また、スクールの講師が実務経験者ではないこと、一線を退いた人という可能性もあります。
そういう方が講師だと現在の実務を理解していなくて、知識の習得で終わってしまうことも考えられます。
口コミや実績などをよく確認して選ばないと、期待した効果が得られないこともあります。
専門実践教育訓練給付金制度の紹介
リスキリングは国も推奨しています。
国の支援「専門実践教育訓練(給付)制度」を活用すれば、最大で費用の80%が給付されます。具体的な内容を下表にまとめました。
内容項目 | 内容 |
対象者 | 初めて受給する場合: 受講開始日までに通算2年以上、雇用保険に加入かつ在職中または離職後1年以内に開始 再受給(2回目)の場合: 過去の受講開始日から、通算3年以上雇用保険に加入かつ在職中または離職後1年以内に開始 ※育児・疾病等で延長あり |
支給割合 | ①受講開始6ヶ月 期支払い額の50%還付 ②受講終了時 期支払い額の50%還付 ③1年以内で就職 総支払い額の20%還付 ④受講前後で賃金が5%以上上昇 総支払い額の10%還付 |
注意点 | ・講座受講1ヶ月前までに事前手続き必須 ・対象講座の確認が必要 ・受講料のみ給付対象 ・PC等諸経費は対象外 |
制度活用のポイント | ・対象講座は、厚労省またはハローワークで確認可能 ・申請や手続きにはキャリアカウンセリングでジョブカードが必要 |
年間上限額は64万円、訓練期間は最大で3年です。給付は6ヶ月ごとに支給されます。
これを活用することで有料スクール・サービスの活用がしやすくなります。
出典:厚生労働省「教育訓練給付金のご案内」
まとめ
- 独学はコスパ重視、スケジュールの自由
- スクールで実務型スキルの習得が可能、ただし費用は高め
- 給付制度を活用すれば、高額なリスキリングにも取り組みやすくなる
リスキリングは今、非常にチャンスです。
国や企業の支援制度を上手に取りながら、自分の可能性を広げる一歩としてみてください。