欲は尽きない!「転職=解決策」になる前に考えたいこと

転職活動

こんにちは、ひろとです。

社会人歴10年以上で、転職回数4回のサラリーマンです!

転職に対する価値観はどう変わった?

今でこそ「転職」は当たり前になりつつありますが、私が就職活動をしていた頃は、終身雇用を前提に「一社で長く勤めること」が美徳とされていました。

特にキャリアアップ以外の理由での転職には、ネガティブな目が向けられがちでした。

私の最初の転職は、新卒で入社した会社を1年未満で辞めたときでした。理由は長時間労働やパワハラ・モラハラ。

正直、心身ともに限界でした。しかし、当時の転職市場では「根性なし」「我慢が足りない」と見られがちで、とても苦戦しました。

今では「退職代行サービス」の利用者も年々増えており、マイナビキャリアリサーチの調査では、2024年上半期において退職代行サービスを利用して退職した人がいた企業が2割以上ありました。

業種別に見ると3割を超えるところもあります。

上半期(2024年1月~6月)に退職代行サービスを利用して退職した人がいた企業は23.2%だった。また、過去の退職代行利用者の実績を年度別に聞くと、2021年は16.3%、2022年は19.5%、2023年は19.9%、となり、退職代行利用による退職者が年々増加傾向にあることがわかった。

業種別では、[金融・保険・コンサルティング]が31.4%で最も高く、[IT・通信・インターネット]が29.8%、 [メーカー]が25.4%と続いた。

(出典:退職代行サービスに関する調査レポート(2024年)

辞めること自体へのハードルは、明らかに下がってきています。

とはいえ、企業側が「簡単に辞める人」を歓迎しているかというと、そうでもありません。

むしろ採用側は、「この人は長く働いてくれるのか?」という点に、以前よりも敏感になっています。

人間の欲は尽きない。そして、転職はクセになる

転職を繰り返すことで理想の働き方に近づくケースもありますが、それと同時に、「転職がクセになる」リスクもあります。

例えば、年収アップを目的に転職したとしても、数年後には「今度はワークライフバランスを改善したい」と、新たな不満が生まれることがあります。

人間は強欲な生き物。ある欲が満たされれば、次の欲が出てくるものです。

それ自体は自然なことですが、よくのままに転職を繰り返すと、キャリアに一貫性がなくなり、企業からの印象も悪くなってしまう可能性があります。

転職せずに環境を変える方法を考える

そこで大切なのが、「転職=唯一の解決策」と考える前に、今の環境で自分が変えられることはないか?を見つめ直すことです。以下、よくある転職理由別に考えてみましょう。

①年収を上げたい

「頑張っているのに給料が上がらない」——よくある悩みです。

ですが、いきなり転職を考える前に、まずは上司に相談し、交渉してみるのが先決です。

その際、ただ「頑張っている」と主張するだけでは説得力に欠けます。

  • どんな成果を出したのか?(例:売上⚪︎%UP、コスト削減⚪︎万円)
  • どんな業務改善をしたのか?

といった、具体的な数字やエピソードを資料として見せると、上司の理解も得られやすくなります。

②ワークライフバランスを良くしたい

残業が多い、休みが取れないといった悩みも多いですよね。

この場合も、まずは日々の業務の見直しが第一歩です。

  • 毎日ルーチンでやっている作業に無駄はないか?
  • 本来やらなくても良い仕事まで抱えていないか?

これらを見直すだけでも、残業時間を削減できるケースは多くあります。

それでも難しい場合は、上司や同僚に相談し、業務の分担や優先順位の整理をすることも大切です。

自分で変えようとした努力は、転職活動でも活きる

転職は「環境を変える手段」であり、言い換えれば「他力本願」でもあります。

もちろん、それが必要なときもあります。

ですが、その前に自分で変える努力をしたかどうかは、転職活動での説得力に直結します。

  • 「この環境でこういう改善を試みたけれど、限界があった」
  • 「自分なりに努力した結果として、転職を選んだ」

というストーリーがあると、

  • 「なんとなく不満だったから辞めた」

という人とでは、企業が受ける印象はまったく違います。

最後に:転職を選ぶ前に、自分ができる努力をしてみよう

人の欲は尽きません。だからこそ、それに流されるのではなく、一度立ち止まって自分で変えられる努力をしてみることが大切です。

それが転職を成功させるだけでなく、「転職に依存しない自分」を作る第一歩になるはずです。

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